2017年11月30日

神代植物公園「かえで園」の紅葉

神代植物公園内の散歩。かえで園の紅葉が、陽光を浴びて輝いています。息をのむほど美しい。
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青空と紅葉、樹林内の陰影、常緑樹の緑とのコントラスト。あくまで人工の公園ですから、天然の渓谷美などに比べるようなものではありません。紅葉を楽しむためにつくられ、ねらい通りに美しく輝いている。
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この時期は、深大寺周辺すべてが紅葉に彩られます。
厳しい冬の前の、生命の讃歌に乾杯。
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posted by 三鷹天狗 at 08:44| Comment(0) | 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

ヴィーガンラーメンなるものを食してみる

『北欧女子オーサ』に、スエーデンから日本に遊びに来た友人が「ヴィーガン」で、一切の動物性たんぱく質を摂らない食事をする、という話しがでてきます。ベジタリアンのさらに徹底したもの、という感じらしい。
肉も魚も大好きな人生をおくってきた身からすれば、若い身空でなにが悲しくてそんな禁欲的な信仰にはまるのか、理解の外です。
世の中にはそういう人のためのレストランがあり、ラーメン屋まであると知りました。
東京駅に用事があった時に「T’sたんたん」という店に入ってみました。
看板メニューの「白胡麻たんたん」850円を食べましたが、とてもおいしい。
通常のラーメンでいえば「豚骨ベース味噌味の、ひき肉・野菜入りラーメン」ということになるのでしょう。先入観や説明なしでふつうに食べたら「こってりした美味しいラーメンを食べた」としか思えません。よもやこれが、一切の動物性由来の素材を使っていない食物だとは分からない。
食後に、これだけ「動物性の食事の味」にこだわるのはなぜ、という疑問は残りました。肉や魚は食べないが、肉や魚を食べたと同じ味覚は味わいたいというのでは、中途半端では?ま、余計なお世話な感想です。

東京駅「T’sたんたん」の白胡麻たんたんラーメンに、乾杯。
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関連:2017年06月13日、北欧女子オーサ、剣道を体験するhttp://boketen.seesaa.net/article/450787930.html
posted by 三鷹天狗 at 08:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月26日

鈴木敏夫『ジブリの文学』

鈴木さんは弟じゃない。ぼくらのお父さんなんだよ

35年前に、鈴木敏夫がはじめて宮駿崎と組んで仕事をすることになったとき、鈴木は大塚康生(宮崎の大先輩にして元上司『作画汗まみれ』 )に「宮さんと仕事で付き合う上で、大事なことを教えてください」と質問した。
大塚は答える。
「大人だと思えば腹が立つ。子どもだと思えば腹も立たない」

これには、対になるエピソードがついている。
鈴木のアシスタントがあるとき宮崎に「鈴木さんは、かわいそうです。宮崎さんと高畑さんという、お兄さんふたりがとんでもない人たちだから」というと、宮崎は大真面目な顔でかえしたという。
「鈴木さんは弟じゃない。ぼくらのお父さんなんだよ」

これだけだと、宮崎をこども扱いする鈴木の自慢話本かと思われかねませんが(そういう要素も確かにありますが)、もちろん根底には宮崎の天才的な創造性に対する、尽きせぬ畏敬の念があります。自分自身はクリエイターではなく、プロデュース業向きの人間という、諦念かつ自負がある。
宮崎が制作中に行き詰ったり袋小路に入ったりしたときに、鈴木相手に相談のようなぼやきのような言葉をもらす。鈴木はためらいや逡巡を捨てて「それは○○でしょう」と断定的な言葉を発する。宮崎は、同意したり反発したり、あるいはまるで違うことを思いうかべたりして次のステージに進む。
宮崎の側にも、経営者・プロデューサーとしての鈴木に対する、絶対的ともいえる信頼があればこその、火花の散る対話がさまざまに再現されていて、興が尽きません。
『千と千尋の神隠し』で、魔女・湯婆々(ゆばーば)の声を任された夏木マリは、宮崎に「夏木さんこの役を悪役だと思ってません?違うんです。自分の経営する湯屋を守ろうとして必死に働いているだけの女なんです。うち(ジブリ)の3階に鈴木というのがいて朝から晩まで銭勘定ばかりしてますがそれと同じなんです」といわれ、いっぺんに役がつかめたという。
夏木がテレビ番組で泉谷しげる相手に披露したエピソードですが、宮崎の鈴木観をこれほど端的にあらわしたことばは他にないでしょう。

鈴木が、さまざまな媒体で書いたり語ったりした短文、雑文をよせあつめた本ですが、宮崎アニメファン、ジブリファンにとってはどんなハナシも楽しい。
あとがきで鈴木は「『レッドタートル』がジブリの最後の作品として公開される、それは我慢がならない」というのが、宮崎の本音だと明かしています。業の深さにためいきがでます。
なら、引退宣言なんかしなきゃいいじゃないかと凡人は思うわけですが、あの引退宣言もまた天才宮崎には、どうしても必要だったんでしょうね。

宮崎駿が『君たちはどう生きるか』を制作開始したという

今朝(11月26日)の朝日新聞読書欄に、「漱石生誕150年」を記念して宮崎駿と半藤一利の対談が行われたという記事が載っている(「漱石と日本、そして子どもたちへ」)。
対談の冒頭に宮崎が、制作中の新作長編のタイトルが「君たちはどう生きるか」であると発表したとある。「君たちはどう生きるか」といえば、吉野源三郎が戦前(1937年)に少年向けに書いた人生論のような、社会・経済の仕組み解説のような、あの本か。丸山眞男が、これぞ「資本論入門」と絶賛したことで有名になった。
タイミングも同じ今朝のNHKニュース(朝7時台)で、今年8月に発売された『漫画 君たちはどう生きるか』( 羽賀翔一・イラスト) が数十万部のベストセラーになっているというのが流れた。
フーム、あの本が宮崎アニメになるのか。いったいどんな作品に仕上げるんだろう。もっとも、宮崎は「完成に3〜4年かかる」と言っているらしい。
元気で鑑賞できるように、カラダをきたえておこう。

宮崎駿の新作アニメ制作開始に、乾杯。
ジブリの文学 -
鈴木敏夫『ジブリの文学』岩波書店、2017年、1900円+税。
関連:2013年09月03日、半藤一利・宮崎駿『腰抜け愛国談義』http://boketen.seesaa.net/article/373838012.html
2014年05月02日、泉谷しげる『昭和の歌よ、ありがとう』http://boketen.seesaa.net/article/396069931.html
posted by 三鷹天狗 at 10:46| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする