2018年05月06日

連休に乗じて、囲碁だ麻雀だと遊びまくる

快晴の神代植物公園で、緑陰の囲碁を楽しむ

5月4日、快晴の神代植物公園は、みどりの日で入園無料ということもあってか、多くの人が訪れています。
植物公園20180504_122718_.jpg
中央広場に隣接したベンチコーナーの一角で、老碁キチ8人が終日囲碁三昧。
新緑、酒、囲碁の三点セットを心ゆくまで楽しみました。

連休麻雀でさっくりと役満・四暗刻(スーアンコ)を自摸(つも)る

5月3日は、三鷹駅北口「麻雀ファミリー」にて恒例の連休麻雀。正月、5月連休、お盆の年3回、古い麻雀なかまが集まって麻雀をする。懐古麻雀とでもいうか。思い出話しをしたり、最近の体調・病気の話しなどしながら、のんびり牌をいじる。
老人のボケ防止に良いという説もあり、飲まない、吸わない、賭けない、の三ない健康麻雀が人気です。「ファミリー」もほぼ満席の盛況です。ま、わたしは飲みながら打つのが好きですが。
そこでできあがった役満・四暗刻(スーアンコ)です。三索(サンソ―)を自摸ったときの、親指のさきに三本の溝がくいこんでくるような感覚は、むかし夢中で麻雀をした時代をちょっぴり思いださせてくれました。
役満というのはやはり麻雀の華、気分の良さは格別です。
こちらは毎日が連休でも、遊び相手の中には平日は仕事という人もいます。大型連休に乗じて囲碁だ麻雀だと遊べる幸せに、感謝の乾杯。
posted by 呆け天 at 09:45| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月08日

花のない花見囲碁。野川公園大あずまやで熱戦。

「イス・テーブルがあって、桜もみごとな場所がある」
囲碁・飲み仲間のAさんが、花見囲碁の新しい場を提案。野川公園の大あずまやです。
そうか、こんなに花見囲碁にピッタリの場所があったのか。
これまでのジブリ美術館裏は場所としては最高なのです。快晴に恵まれた年など、ゴクラク気分での花見囲碁でした。
しかし、難点がふたつありました。一つは、低いイス(100円ショップで購入)に長時間座っていると、腰が痛くなる問題。みな高齢者なので、ヒザや腰が劣化している。もう一つは、寒さがつらい問題。快晴・上天気に恵まれたときはいいが、花曇り・花冷えといった天気にあたると、地面の冷気がブルーシートから足につたわってくる。世話役のYさんが全員分のスリッパを持参してくれるなど、あれこれ工夫はしても下からくる冷気は年寄りにはきつい。
日程は4月5日(木)と決まり、万端ととのえて当日に臨んだ9人ですが、今年は桜の開花・満開が通常の年より1週間早まったそうで、肝心の桜は散っています。
「桜がみごとだというが、どこに桜があるんだよッ!」と、早くも長老からヤジがとびます。まあまあとなだめてはじまった総当たりのリーグ戦。大量のビール、日本酒、焼酎とつまみ各種。加えて、差し入れの鹿児島名産付け揚げ(薩摩揚げ)、おにぎり、越の景虎。
11時にはじまり時の過ぎるのを忘れての対局三昧。誰かが「おッ、もう5時だぞ」と言ったので全員が正気に戻りました。すべてのゴミを分別・回収。チリひとつ残さない撤収作戦を完了してバスで三鷹へ。居酒屋での2次会で熱をさまし、それぞれ分担してゴミを自宅まで持ち帰りました。
なんと、呆け天は対局に没頭するあまり、当日の対局の様子を写真に撮ることを完全に失念していました。いやはや、酒と囲碁の吸引力はすさまじいものです。

今年もできた花見囲碁(ただし花のない)に、感謝の乾杯。
(写真は、野川にかかる桜)
関連:2017年04月12日、井の頭公園で、囲碁・酒・桜のゴクラク三昧。http://boketen.seesaa.net/article/448922930.html
2016年04月03日、花見囲碁ー花冷えに沈むhttp://boketen.seesaa.net/article/436125063.html
2015年04月07日、花見囲碁、日本スペイン友好国際交流対局もhttp://boketen.seesaa.net/article/416802385.html
2014年04月06日、花見囲碁ー井の頭公園にてhttp://boketen.seesaa.net/article/393905017.html
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2018年02月15日

依田紀基『どん底名人』

あの世界最強だった依田が、いま人生のどん底にいる?

依田紀基といえば、われわれ年配囲碁ファンにとっては、いっとき世界でいちばん強かった棋士です。
名人位4期、碁聖6期、NHK杯優勝5回など、国内棋戦でも一流の成績を残していますが、なんといっても国際棋戦での実績がすばらしい。
李昌鎬との五番勝負で勝利(1991年)、日中スーパー囲碁で中国主将聶衛平を破る(1994年)、三星火災杯優勝(1996年)、農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦で日本チームを率いて優勝(2006年)。
いま、井山が世界戦の決勝に進出したことがニュースになるほど中国・韓国におくれをとっている日本ですが、依田の全盛期には正面からわたりあって遜色なかったという記憶があります。
180センチ90キロの堂々たる体躯、ふてぶてしい顏、ぶっきらぼうな話し方。バクチ好きで、バカラ地獄にはまっているらしいという芳しくないうわさなど、盤外でも豪傑ぶりが伝えられていました。しかしまあ、囲碁の世界には藤沢秀行という、酒・バクチ・女の三拍子そろった破天荒な棋士がいたので、それに比べれば騒ぐほどのことでもない。
まして1998年に、才媛のほまれ高い原幸子(女流棋士)と結婚した。わたしは当時参加していた囲碁サークルであるプロ棋士(故人)の指導をうけており、酒席で彼が「依田の面倒をみられるのは原しかいない。これで依田も安心」と話しておられたことを思い出します。
その後、時代はうつり「平成四天王」(張栩、山下敬吾、高尾紳路、羽根直樹)の後塵を拝するようになり、井山一強の今となっては過去の人…というのは勝負の世界としては自然の流れです。

その依田が「私は現在、ある意味、バカラ地獄以上の人生のどん底にいる」と赤裸々に告白しています。
結婚後もおさまらなかったバクチと浪費癖のせいで、持ち家を失い、家族とは別居している。さしもの原も、依田をコントロールすることは無理だったか。命に代えてもというほど愛する3人の息子にはもう2年間も会えていないという。
「子供に会いたい。私の一番の望みはこのことである。」
後悔と血涙。
あの依田紀基が、孤独のなかでのたうちまわっている。

いろいろ事情はあるだろうが、原さん、せめて月一回くらいは子供たちと会わせてあげることはできないですかと、一ファンとしては言いたくなります。
原さんが2年間子供に会わせないというのは、カネだけではない問題がからんでいるのか。それとも、心を鬼にして、依田の再起、50代でのタイトル奪取といった結果をだせと求めているのか…。いろいろと臆測が湧きます。

それにしても際立った個性です。
囲碁でプロになれるような人間はアタマが良いに決まっていると世間は思っているが、その常識はまちがっている。私は学校の勉強ができない劣等生だった。何度そう言っても人は謙遜だという。なら証拠をみせますと、中学校3年生のときの「オール1」の通知表を、写真付きで公開しています。伝記なんかでオール5の通知表を見せられたことはありますが、オール1の通知表公開というのは、本邦初ではないか。
プロになるため上京し、安藤武夫門下として住み込み修業をはじめた依田には、中学校で過す時間が、無駄で、邪魔で、苦痛でしかなかった。囲碁の勉強なら一日10時間やっても飽きないが、学校の勉強にはまったく意味がないと考えている。暴力教師に目をつけられ体罰を受けたと、50歳をこえた今、筆誅を加えている。この教師が読んだらふるえあがるほどの、強く深い怒りです。
依田は13歳中学2年生の時にプロ試験を受け、興銀を退職してプロ試験に挑戦した石倉昇に負けて、入段を逃した。「東大生に、碁でも負けるのか」と涙があふれたと述懐しています。東大卒とオール1の神童が交差・激突した、印象的な場面です。

尊敬する藤沢秀行とのエピソードがたくさん綴られている。ある日、秀行がまだ23歳の依田に、俺から500万円で碁盤を買えという。そんな金ないというと「じゃ、300万でいいや」。金をもって行ったら30万を秀行がぬき、残りは奥さんに渡して、自分は「じゃあな」と競輪場に去っていった。
そんなことしてみせたら、依田が道を誤るのも無理はないよ、といいたくなります。

依田がもういちど輝く姿がみたい

それしても依田紀基、もういちど輝いてほしい。
囲碁指南の名著『依田ノート』(2003年)は、いまも私の愛読書です。その一着を打つときに、なにが大事と考えるべきかを、懇切丁寧、アマチュアにも分かる言葉で記した。わたしにとっては、趙治勲『地と模様を超えるもの』に匹敵する本です。もちろん、依田のいう通りにはまるで打てませんが。
依田は本書『どん底名人』を息子たちへの「遺書」だと言っています。つまり、おれはもう死んでいると言っているわけです。なら、なおさらです。囲碁に命をかけて死んだ男の、底知れぬパワーをもういちど見せてほしい。5〜60代にもタイトル戦を闘っていた師秀行の、衣鉢を継いでほしい。

依田が、愛する息子たちと再会できる日を祈って、乾杯。
どん底名人 -  依田ノート -  
依田紀基『どん底名人』角川書店、2017年、1500円+税。
依田紀基『依田ノート』講談社、2003年、2000円+税。
posted by 呆け天 at 08:55| Comment(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする