2018年03月19日

白内障手術体験記(1)花粉症で目がかゆいなんていってる場合じゃない

「体の力を抜いて!」と叱咤されながら、目玉をグリグリされる

花粉症で目がかゆくなってしまい、無意識にこすったのか、左目のフチが赤くただれてきた。塗り薬でももらおうかとC眼科医院に行ったのが2月1日です。
「目のフチはなんでもないけど、あなたの左目は白内障ですよ。手術しないと改善しません」とあっさり女医さんに告げられる。
「えッ、老眼鏡かければ問題なく本や新聞は読めますが」
「それは、右目だけで読んでいるんです。左目はほとんど見えないくらいになっています。この画像みてください」
映しだされた大きな眼球の映像には、レンズ部分の白濁と、焦点を結ぶスクリーンにあたる部分のにごりというかよごれというかがくっきり。
「これはここ1〜2年で急速にこうなったんですか」
「いいえ、ずいぶんと時間をかけてこうなったんです。ただ、右目が見えてますから自分では気がつかなかったんでしょう。左目だけではなく、右目も手術が必要です。右目も白内障の初期症状がでていて、そのうち左と同じになります」
右目の画像も映しだされて、初期症状がはじまっていることの説明がされる。
わが身のことながら、こんなことになっているとは気づきませんでした。花粉症なんていってる場合じゃない。というか目がかゆくなったおかげで、白内障がみつかって良かった。
痛風、腰痛につづいて白内障か。体の部品がつぎつぎと劣化・老化している。ま、あまりにも当然のことですが。

受付で、手術前の検査や日程など打ち合わせる。
「ちなみに費用はいかほどですか」
「3割負担だと片目で4万5千円です。あ、呆け天さんは70歳以上ですから、1万2千円です。1ヵ月にひとつの病院に払う医療費の上限が1万4千円ですから、3月に左も右もやりましょう」
3割で4万5千円ということは、保険がなければ片目15万、両目で30万だ。それが、同じ月内でやれば両目1万4千円ですむ。この辺の仕組みは、帰ってから厚労省のHPをみると「高額療養費制度を利用される皆さまへ」と題して説明されています。日本が、国民皆健康保険制度をとっていることに感謝です。アメリカでは、オバマ大統領があれほどがんばっても導入できなかった。わたしと同じような境遇のアメリカの老人は、白内障手術ひとつだってどんなにか大変だろうな。

2月15日に、ほぼ半日かけて両目の検査。手術は左目3月17日、右目3月29日と決まる。
3月17日の手術にさきだち、13日から毎日数種類の点眼や軟膏、手術当日は手術前3時間に30分おきに5回、数種類の点眼を自分でする。なるほどなあ。むかし白内障手術は入院してやるものだった時代は、ベッドに横たわっている患者に看護婦さんが全部やってくれてたんだろう。それは費用もかさむ。いわば施術以外セルフサービスの日帰り手術だから、この費用でできるわけだ。

手術当日、まな板の鯉状態。左手の指先に心電図か血圧か体調を測る器具、右手には点滴。左目が閉じないようにテープで固定され、顏全体がカバーで覆われる。麻酔は注射ではなく点眼液、痛みもなにもない。
「はーい、体の力抜いて、痛みとかあったら言ってね。ちょっとじゃぶじゃぶっと液がかかるわね、ハイッ、右目閉じない!」
事前の説明で、施術時に右目を閉じると左目にも連動するから、がんばって右目を開いてる状態をキープしてとは言われてました。言われてましたけど、左目にじゃぶじゃぶっと液体がかかれば、それは反射的に右目も閉じますよね。そのうち、なんか器具をつかって左目がグリグリっといじられてる感じになる。痛くもなんともないが思わず緊張する。
「真ん中の三つの点を見ててね、ハイッ、体の力抜いて!緊張しないで!」
お代官さま、それは無理でごぜえます。たとえ見えてはいないとはいえ、自分の目ん玉がいじられてるのに緊張しないでいられるなんて、武術の達人だって無理。ましてこちとら素人の年寄りだ。要求が高すぎ。だけど口に出していうのは我慢しました。
おかしかったのが、グリグリするときに、シンセサイザー風の音が鳴る。「レミドレー」とか「ソラソファー」とかのメロディ。SF映画で、宇宙船との交信がシンセサイザー風の音の交換というのを見たことがあるが、ややあの感じ。これはなんだろう。まるで無音だと患者の緊張が高まるから、なんかやってるけど、こわがらないでという心理的なケアなんだろうか。

20分はかかったかと思われた手術でしたが、サポート役の女性職員に聞いたら12分で終わったそうです。ほんとかよッ。
厳重な眼帯をして帰り、早々に寝る。
明朝、9時に医師が眼帯をはずし「手術はうまくいきました。これが今の状態です」と術後の目を写して見せる。なんだか、別の物体になったような、教科書に出てくる目のようです。やれやれ、ありがとうございます。
外にでて景色を見ると、左目が右目と同じくらい見えるようになったことが実感できる。老眼鏡で本を読むと、今度は左目の方がくっきりと見える。むしろ右目のほうに、滲みを感じる。そうか、右目も劣化してるのに、お前にだけ負担をかけてここ数年を暮らしてきたのか。たいへんだったね。
次は右目か、やれやれ。
おっと、点眼の時間だ。術後の点眼が毎日数回、数種類、2週間以上もつづく。

手術をしてくれた先生、健康保険制度、回復した左目に、乾杯。

関連:厚労省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000167493.pdf
白内障と白内障手術http://www.asahi-net.or.jp/~pd2k-nim/index.html
posted by 呆け天 at 08:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月13日

「なぜこんなことが起きたのか」←お前のせいだ!(推定3千万人の声)

国政をあずかる知性も品性もない人間が、政治をもてあそぶ事態に終止符を

森友問題がやっと封殺をまぬがれる突破口をみいだした。
財務省は、公文書書き換え=改竄を認め、安倍昭恵や政治家の関与で、国有財産がただ同然で払い下げられるという国家犯罪が行われたことが、明るみにだされた。
安倍はテレビの前で「なぜこんなことがおきたのか」と語った。おそらく、テレビを見ていた有権者の3分の1くらい(推定3千万人)が「お前のせいだ!」と叫んだでしょうね。口にしたか、心の中に止めたかは別として。
「私か妻が関与していたら辞職する」と言っていたが、安倍夫婦の関与があったからこそ、公文書の改竄という犯罪が引き起こされた。佐川宣寿理財局長が指示したから行われた犯罪であり、この改竄をさせて安倍をかばいつづけたご褒美として、佐川は国税庁長官にとりたてられた。
まるでやすものの時代劇のような茶番劇がどうどうとまかりとおる日本は、「報道の自由度ランキング72位」(2017年)に格付けされ、世界のジャーナリストから笑いものにされています。
朝日新聞、よく粘りました。少しは恥を濯いだといってもよいでしょう。

東京大空襲の日(3月10日)に、佐川が辞職した。
東日本大震災の翌日(3月12日)に「なぜこんなことが起きたのか」と、間抜け面の安倍が国民に謝罪した。
わたしには、大空襲の犠牲者、大震災の犠牲者の魂魄が、「いいかげんにしろ!」と今の日本の政治を叱咤しているのだと感じられます。
国政をあずかる知性も品性もない人間たちが、世襲の特権で政治をもてあそぶ現状を、なんとしても終わらせなければ、死者たちがうかばれません。
安倍は、昭恵の関与が明白となったのですから、しかもそれを隠蔽しようとして公文書改竄という犯罪までおこなわれていたことが白日のもとにさらされたのですから、すぐに辞職するしか政治家としてとるべき道はない。

森友国有地不法払い下げ事件に風穴があいたことに、乾杯。
佐川辞任.jpg 公文書改竄.jpg
左:3月10日朝日新聞夕刊。右:3月13日同朝刊
posted by 呆け天 at 10:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月05日

一円玉療法で腰痛が消えたハナシ

腰痛で苦しんでる人には申し訳ないような体験

2月20日の朝から、腰が痛い。
体を前傾させると激しく痛むので、靴下がはけない。ズボンをはくのも一苦労。前傾(体をかがめる)姿勢全般がダメなので、不便このうえない。立つのも座るのもおっかなびっくり。ぎっくり腰のような激烈な痛みではなく、慢性的な生活習慣とか老化とかが、ちょうど満杯になったので痛みの警報発しますという感じ。
            腰痛2.pngイラスト集より拝借
いよいよ、恐れていた腰痛がやってきたかと観念しました。
数年前に亡くなった同い年の友人Tは、20年くらい腰痛もちだった。それがどんなにつらく不快か聞かされていたので、その予防のために、50代後半から週に2〜3回、小1時間の早朝散歩をしてきた。ここのところ、寒さに負けて早朝散歩をやめ、昼の適当な時間に歩くようにしているのだが、まだ習慣になっていないのでついさぼる。そのツケがまわってきたのかもしれない。
様子をみながら、歩いたり腰痛体操をしてみるが、痛みはまったく軽減しない。

発症から数日後、ジタバタしているわたしを横目でみていた連れ合いが、「ダマされたと思って試してみる?」と勧めてきたのが、一円玉療法です。
腰骨に2ヵ所、背骨の下の方に1ヵ所、左右のヒザ裏。計5ヵ所に、絆創膏で一円玉を貼っておくだけ。ただし、わたしは皮膚が弱くかぶれやすい体質のため、左右のヒザ裏は一日でかゆくなってしまい、外しました。
腰周辺の3ヵ所に貼ったまま3日が過ぎた朝、ウソのように痛みが消えた!
じょうずな手品を見せられた感じです。
費用ゼロ、努力や苦痛ゼロ。これを「治療」といっていいのか、というハナシですが、現に痛みは完全に消えて既に1週間が過ぎました。一円玉も、痛みが消えた日に外しました。もし、腰痛でお悩みの方がおられたら「ダマされたと思って」この療法を試してみることをおすすめします。
ただし、効かなくても怒らないように。費用も手間もほぼゼロの療法なんですから。
わたしの痛みを魔法のように消したのは次の本です。
川村昇山『1円玉で痛みが消える! 病気が治る!』 (マキノ出版ムック、2016年、840円+税)
川村によれば、一円玉を貼ることで体内の電気の流れを変えるのだそうです。

高野秀行と夏樹静子の腰痛との格闘

腰痛といえば、夏樹静子『腰痛放浪記 椅子がこわい』です。3年間、死にたくなるほど苦しんだ。最後にたどりついた医者が「夏樹静子のお葬式を出しましょう」という。作家であること、執筆することをやめなさい、そのアドバイスにしたがったとたん、腰痛はウソのように消えた。まるで心理サスペンスのような闘病記でした。
もう一冊、高野秀行『腰痛探検家』は、治療院・病院を経巡りながら、泥沼の腰痛地獄であがく自分の姿を泣き笑いで描いた一冊。こちらは、3年目にたどりついた水泳が効いて地獄から脱出する。
この二人や、亡き友Tの味わった腰痛体験に比べれば、わずか数日間の痛み、それも一円玉を3日貼ったら治ったというのは、なんだか不謹慎な感じさえします。ですが、ほんとのことだからしょうがない。

腰痛とたたかうすべてのみなさんの健闘を祈って、乾杯。
川村昇山『1円玉で痛みが消える! 病気が治る!』マキノ出版ムック、2016年、840円+税。
夏樹静子『腰痛放浪記 椅子がこわい』新潮文庫、2003年、400円+税。
高野秀行『腰痛探検家』集英社文庫、2010年、600円+税。
関連:2016年04月13日、平松洋子『小鳥来る日』http://boketen.seesaa.net/article/436593511.html
posted by 呆け天 at 09:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする