2016年05月09日

水彩画を習う。しばらくは「守破離」の「守」でいきます。

3月から、月に2回、先生について水彩画を習うことにしました。
参加してみると、同好の士がたくさんおられます。少しづつ難易度のたかい課題にステップアップしていくシステムなので、参加者は複数おられても、指導はとても個別的です。
第1回目はカボチャ、2回目玉ねぎと人参、3回目はメロンとさつまいもです。
「野菜や果物を描くときは、まず全体を黄色く塗ってください。そのベースが乾いてから、彩色をしていきましょう。」
驚きました。カボチャを黄色く塗るのは分かりますが、玉ねぎも人参もさつまいもも、すべてベースを黄色く塗るのはなぜ?
「そのほうがおいしく見える仕上がりになるからです。ただ、忠実に写しとるだけでは面白くありません。おいしそうと思える野菜・果物を描きましょう。」
さすがです。こういうことは、生身の先生のことばだからするっと了解できます。
カボチャ.jpg たまねぎ.jpg メロン.jpg
この、段階を踏んで少しづつ技法を習得していくベーシックな講義とは別に、戸外での写生会や、「花を描く」などのイベント的な催しもあり、レベルは関係なくこれらにも参加できます。
これからいろんなところに花のスケッチに行きたいので、「花を描く」に参加してみました。
コップに活けられた4種類の花。ピンクのガーベラ。黄色のアルストロメリア。赤いヒペリカム。白いカスミソウ。
「まず主役を決めましょう。主役がひきたつにはどう描くのが良いか考えましょう。ガーベラを主役にする方は、真ん中に置かないで少し中心からずらした上方に。主役以外は脇役です。たとえばアルストロメリアを少し下方に置いて主役より目立たないようにする。ヒペリカムやカスミソウは、実際はどうかということをあまり気にせず、どこに配置すれば主役が目立つかということで、適当に描けばいいのです。主役に100%の力を注いで描くとすれば、脇役には30%、20%の力しか入れないように。」
そうか、舞台とか、映画と同じか。見せたいところにライトをあてる、焦点を合わせる。脇役はむしろぼんやりアッサリ描くことで、主役を浮かび上がらせる。
これも、直接ことばで聞くと実によく納得できました。絵に表現できているかは別として。
水彩20160503092553.jpg ガーベラ.jpg
道具立ても一新。しばらくは「守破離」の「守」で、基礎的なことを学びます。
5〜6年前から、水彩画をやりはじめました。誰かに習うというのではなく、描きたいように描く、自己流、無手勝流で楽しめばじゅうぶんと思っていたのですが、なんだかここ1〜2年意欲が減退してきました。あまりに下手な自分の絵に嫌気がさして、楽しくなくなってきたのです。
そんな昨年末に、深大寺を散歩していたら出会ったのが、左側写真の絵。うますぎ!私も、なんどとなく深大寺を描きにきていますが、あまりにも難しくて手も足もでません。2時間くらいで描いたそうで、なんとプロの方でした。
「どうぞ、写真撮ってくださってけっこうですよ。近くで絵画教室もやっていますから、関心があったらどうぞ」とのこと。そして、この絵に出会ってから3ヶ月が過ぎてやっと重い腰があがりました。
水彩道具一式も、英ウインザーニュートン社製16色絵の具など、新たにとりそろえました。
深大寺20151204125239.jpg 水彩20160508190827.jpg  水彩20160508191006.jpg 水彩20160508191143.jpg  水彩20160508191247.jpg
ながく稽古した剣道には「守破離」ということばがあります。
最初の段階は、師の教えを守り、教えられたとおりに稽古に励む「守」。次の段階は、自分なりの工夫で教えを破り、自分流の剣道を見出す「破」。最後の段階は、教えられたことも工夫したことも忘れ、あるがままで剣の真理に到達している「離」。
ま、われわれ凡人は「破」のところでジタバタしているうちに人生が終わるわけです。
今から水彩画を習い、しばらくの間、守破離の守の段階を過ごすことにします。
絵に向かいあうときの、没我のひとときに、乾杯。

関連:2015年12月17日、とても私的な、調布紅葉三景http://boketen.seesaa.net/article/431152416.html
posted by 三鷹天狗 at 06:30| Comment(0) | 美術・水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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