2013年06月28日

清水ミチコ「主婦と演芸」 天才素人お笑い芸人


ふつうの主婦が、演芸の世界で遊ぶ

清水ミチコが月刊TV雑誌に連載した6年分の日記エッセィ。
清水ミチコファンではあるが、彼女が主な活動の場にしている民放TVを見る習慣のない呆け天には、出てくるタレントや芸人の名前の八割が分からない。
でも楽しめる。ファンだから。

主婦と演芸という、人をくったタイトル。
ふつうの主婦が、演芸の世界に遊びに行ってますという自分の立ち位置を表わして、清水ミチコの芸そのままのタイトルだ。
好きなミュージシャンのコンサートを観たあと、興奮さめやらずカラオケに繰り出して歌いまくったというようなエピソードは、素人そのまんまの感覚。


タモリと清水ミチコ、よく似ている


清水ミチコがでてきたとき、タモリに良く似ていると感じた。
表情、しぐさ、雰囲気に、「芸の修業」をしてきた人がもつある種のクサミがまったくない。

タモリの4カ国語麻雀、寺山修司がいいそうなことモノマネ、ラジオ番組摸写。芸人修業なしでいきなりでてきたその新鮮な才能に日本中のお笑い好きがのけぞった。30年以上はたつのに、今でも忘れられない。

清水ミチコのピアノ弾き語りお笑い芸も、すごい。この40年間で、日本がどれだけ豊かになったかを実感させてくれる。
牧伸二のウクレレ漫談は、貧乏な時代の日本にとてもよく似合っていた。あのころ、ピアノの弾き語りでお笑いをやる人間がでてくるなど想像もできなかった。
童謡「さっちゃん」にのせて桃井かおりや田中真紀子がでてくるネタ、「猫ふんじゃった」をベートーベンや五輪真弓風にアレンジする芸、なかでも私が一番好きなのは、松任谷由美・中島みゆきなど売れっ子シンガーソングライターの作曲術パロディ。驚き、かつ笑うしかない。何回聞いてもおかしい。

タモリがどれほど売れっ子芸人、大物お笑い芸人、大金持ちになっても、ある種の素人くささを失わないのと同じことが、清水ミチコにもいえる。だからいつまでたっても飽きない。
posted by 三鷹天狗 at 08:59| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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